2023年3月11日(土)・12日(日)に4年ぶりに「にいがた酒の陣」が開催される。
全国、いや全世界の新潟清酒ファンが待ちわびていたイベントだ。
1日2部制(10~13時、14~17時)、各回の定員は3,000名。
チケットは座席付きが5,000円、座席なしが3,500円だ。
3月初旬現在、すでにほぼ完売だという。
2019年まで来場者(先着2万名)に配布されていたcushu手帖
2019年まで開催されていた規模に比べると、入場可能な人数は約10分の1ほど。
残念ながらチケットが手に入らなかった人も多いだろう。
そこで、参加する人に向けたイベントの楽しみ方とともに
参加できない人も「にいがた酒の陣」当日に楽しめる
とっておきの情報もお伝えしよう。
今回のイベント形式は、昨年10月に朱鷺メッセ向かいの万代島多目的広場大かまで開催された「にいがた酒の陣NEXT(ネクスト)」の経験をふまえ、にいがた酒の陣実行委員会が練りに練って決めたものだ。
2022年10月に開催された「にいがた酒の陣 NEXT」の様子
「にいがた酒の陣」実行委員長の齋藤俊太郎さん
「今回のスタイルは、より快適で安全にイベントを楽しんでいただくことを目指して考えました」と、実行委員長の齋藤俊太郎さん(麒麟山酒造)は説明する。
「コロナ禍以前から、『にいがた酒の陣』は2日間で10万人を超える方たちに来場いただき、快適性の面で課題が出ていました。それを解決するためにチケット制に移行しようとしたときに、残念ながらコロナ禍で中止に。再開のためには、快適性とともに安全性という大きな課題が立ちはだかりました」と振り返る。
実施のタイミングやスタイルを常に模索してきた中で、4年ぶりの本陣開催に踏み切ることができた理由として、にいがた酒の陣NEXTの成功をあげる。
「テストケースとして人数制限、時間制限を設けて実施し、スムーズな運営でお客さまに満足いただくことができ、手応えを感じました。来場者アンケートで意見が多かった『座るところがほしい』という意見をふまえ、今回のスタイルに落ち着きました」
座席指定の場合はチケットに席番号が印字されているので、「にいがた酒の陣公式サイト」にアップされている座席表を見て、事前に席を確認しておくと当日スムーズだ。
写真はイメージです
今回参加する酒蔵は両日80蔵。県内約9割の酒蔵の銘酒が味わえる。
試飲は酒蔵が用意するプラカップを使用。複数まとめてもらって、テーブルで飲み比べを楽しむのも、酒の陣の醍醐味だ。
現在実行委員会ではカップ用トレイを検討中だが、オリジナルの使いやすいものを用意していくのもいいだろう。NEXTでは箱や段ボールを利用して手作りのトレイや、首掛け式のカップとつまみを置くキットを用意していた人も多数見かけた。感心すると同時に、来場者の皆さんの試飲に掛ける気合いが伝わってきた(笑)。
試飲ができるのは開場から30分後。
それまでの30分間でブースの下見をしたり、「酒蔵ブースでは商品の販売は開場直後から開始しているので、購入して、指定席やフリーのテーブルで味わっていただくのもいいですね」と齋藤さん。
80蔵の出品予定酒リストも公式サイトで公開されているので、土産に購入したいものを事前にチェックしておき、この30分間に購入しておくのも一案。
配送業者は1階の会場にも、2階のエスプラナードにも出店予定だ。
新潟清酒のおいしさをより高めてくれる新潟らしいおつまみも充実。今回は12の飲食ブースが出店予定だ。予定メニューもサイトで紹介している。
「にいがた酒の陣」おなじみの「竹徳かまぼこ」ブースでは
海老しんじょうや揚げかまぼこなどを販売予定。
「のりば食堂しおさい(佐渡汽船)」ブースでは、
ボリューム満点の佐渡牛すきやきや、酒がすすむ!真鱈白子煮などを販売予定だ。
人気のものは売り切れてしまう場合もあるので、開場後すぐにおつまみを調達しておくのもよさそうだ。
写真はイメージです
今回はオリジナルおちょこは開場内で販売される。1個300円(税込)。
記念に購入すべし!
チケットを購入できなかった人は、佐渡汽船ターミナル新潟港からつながるエスプラナードへ足を運ぼう。
写真はイメージです
エスプラナードには今まで同様に「にいがた酒の陣」の物販ブースが並ぶが、チケットがない人でも、誰でも買い物ができる。本会場は2部制だが、エスプラナードは時間の区切りもないので1部と2部の間の時間帯でも買い物が可能だ。
さらにうれしいのが、エスプラナードにも新潟清酒の販売ブースが出店することだ。
晩酌用や贈り物用にお酒を購入したいなら、この機会を逃さずに。
もちろん、お酒以外の「にいがた酒の陣」限定グッズも並ぶ。
限定Tシャツや前掛け、トートバッグ、てぬぐい、酒袋、おちょこストラップ、酒蔵フェイスマスクなどのスキンケア商品まで。新潟が誇るものづくりの技を生かした酒器も販売される。加島屋と千年こうじやのおつまみも各種販売されるので、チェックしたい。
最後に齋藤さんから新潟清酒ファンの皆さんへ、メッセージをもらった。
「今回の『にいがた酒の陣』は、2019までに比べると、ゆったりと過ごしていただける設(しつら)えになっています。会場や会場内での移動はあせらず、ゆっくりと。ゆとりをもって新潟清酒の味わいや、酒蔵とのコミュニケーションを楽しんでください。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。
今回チケットを購入できなかった方は、次回を楽しみに。イベント当日はぜひエスプラナードで『にいがた酒の陣』ならではの雰囲気を感じながら、ショッピングを楽しんでください」
写真はイメージです
新しいスタイルの「にいがた酒の陣」に注目!
写真協力:竹徳かまぼこ、佐渡汽船、新宣
『cushu手帖』『新潟発R』編集長
高橋真理子