変わらぬ味わいを極めるため進化し続ける『越乃寒梅』の酒造りを支える理念とは
石本酒造

石本酒造ISHIMOTO shuzo

一覧へ戻る
PICK UP 2018

2018年も引き続き『越乃寒梅』を手に取っていただき、10年、20年、30年と愛飲し続けていただけるよう一層品質を磨いていきます。ぜひ、ご期待ください。

石本酒造・取締役社長・石本龍則さん

キレがあって飲み口がよく、最後まで飲み飽きることなく味わえる、そんな「最高の酔い心地」を誘う『越乃寒梅』。醸造元の石本酒造は、いつの時代も頑なに旨い酒にこだわり続けてきた
その強い信念は、創業から110年を経た現在も一切ブレることはない。

「越乃寒梅であり続けるため」に前進を続ける

スタイリッシュなデザインから、ブレることなく古くはならずの心が伝わる。

産地と品種にこだわり吟味した米を磨き込み、最上の環境下でじっくりと醸す。「吟醸造り」を基本とする石本酒造の酒造理念は、戦中戦後の国の統制や地酒ブームといった時代の波に翻弄されても、変わることなく受け継がれてきた。
2016年、45年ぶりに発売された新商品『越乃寒梅 純米吟醸 灑(さい)』は、これまでにないライトな飲み口が特⻑だが、米本来の旨みと飲み飽きしない味わいには、酒造りへの一貫したこだわりが感じられる。
それは、創業110周年を迎えた2017年、溢れんばかりの感謝を込めて醸した「越乃寒梅 創業百十周年祝酒 一輪一滴」も然り。
繊細な中にある凛とした佇まいからは、「『越乃寒梅』の変わらぬ味わい」を求めて進化を重ねる蔵元の強い意思が垣間見える。
厳冬の寒さに耐えて花開く「寒梅」のように、造り手たちがひとしずくの美酒を醸すために丹精を込める。石本酒造の酒の味わいには、そんな蔵元の理念が浸透している。

地元への想いを形に

2016年に誕生した『越乃寒梅 灑』(写真右)。実に45年ぶりの新商品だ

石本酒造では2015年、蔵のおひざ元である⻲田郷(かめだごう)大江山地区で、夏季に農業を営む蔵人を中心に製造部の社員らと協力して酒造好適米「五百万石」の栽培研究を始めた。
創業以来、原料米の産地と品種にこだわってきた蔵元にとっては、「地元の酒米も使い、より品質の高い酒を醸したい。ひいては地元の人たちの誇れる酒となり、日々気軽に楽しんでほしい」との積年の想いが実った形だ。
4代目蔵元で代表取締役の石本龍則さんは、「こうした取り組みは、より品質の高い米を求めて酒造りに臨んできた石本酒造の原点。このたびようやく、地元の米で『越乃寒梅』が造れるようになったのです」と感慨深げに話す。
出来上がった酒は原料米の収穫量の関係から地元のみの販売だが、米作りを通して得た経験や酒造りにつながる知識は、今後の『越乃寒梅』の酒造りの糧となることだろう。

同じ釜の飯を食べ、味覚の物差しを共有

蔵内には最新鋭の醸造設備が並ぶ。あくまでも職人による繊細な手造りを支える目的で、すべてオーダーメイド

変わらぬ酒造理念、変わらぬ『越乃寒梅』の味を時代とともに進化を経て今に受け継ぐ。石本酒造では、出稼ぎによる杜氏制度から社員が手がける酒造りへと形態を変えた現在も、社員一同「同じ釜の飯」を食べて蔵人同士のコミュニケーションを図っている。
「毎日の昼食時に社長と同じ食事をとり、同じものを飲んで、味覚の物差しを共有するのです」と、竹内杜氏。食の話題に花を咲かせることもまた、彼らにとっての和醸良酒に繋がっているのだ。
日々のこうした積み重ねとともにこれまでも育まれてきた、『越乃寒梅』の酒。そして、時代が変わり、造り手や飲み手の世代が変わろうとも、根幹にある酒造りの精神と品質は、決して変わることはない。

進化を重ね「変わらぬ味わい」に磨きをかける

石本龍則社長:近年、新商品やリニューアルなどを通して、商品のラインナップが変わりつつあります。長らく『越乃寒梅』をご愛飲くださっている方はもちろん、これまで接点があまりなかった方にも商品を手に取り味わっていただくきっかけになれば幸いです。
ラインナップが変わったとはいえ、原料にこだわり、技術を駆使して醸す酒造りの姿勢や、「最高の酔い心地」をお届けするコンセプトは、決して揺らぎません。私たちが手がけた酒に一貫する、変わらぬ本質をぜひ感じてください。
蔵元が自信をもってお勧めするお酒をいくつか紹介しよう。

取材・文 / 市田真紀